今月の本 2017年9月

9月に借りた本です。

八月の路上に捨てる

芥川賞受賞作の「八月の路上に捨てる」と「貝からみる風景」の2作からなる中編です。
派手な展開は無く、何気ない日常をうまく描いているなぁと思いました。
すれ違う男女。少しのズレが取り返しのつかないズレになっていくのがドキドキしました。
文字の大きさもちょうど良く(重要です)、心地よい文体だったので、スラスラ読めました。


その街の今は

「八月の路上に捨てる」以上に、日常をそのまま切り取った感じの物語。
展開と言う展開が無くて、それがまたリラックスして読めたので良かったです。
物語の舞台は大阪の街で、登場人物がバリバリの関西弁を喋るので、そこだけ落ち着かない感じでした(汗)
故郷の街を大切にしたくなる作品です。


一度も植民地になったことがない日本

日本と欧州の文化を比較した本。
タイトルと内容にはあまり関連が無いように思えますが、日本と欧州を往復して来た作者が考察する日欧の違いはなかなか面白かったです。
日本の「お客様は神様です」という文化、これは良い面も悪い面もあると思うんですよね。
やはりお客様は勿論だけど、働いている側も幸せにならなくてはいけないと思うんです。


やせっぽちの死刑執行人-上-

『ダレン・シャン』という全12巻の本を、学生時代に熱中して読んだのですが、その作者・ダレン氏の、まだ読んでいなかった作品です。
『ダレン・シャン』は全巻揃えていて、今でも時々読み返すのですが、何回読んでも面白いし、深く感情移入させられます。
ダレン氏はほかにも多数の本を書いていますが、『ダレン・シャン』に熱中し過ぎたせいで、ほかはあまり読んだことがありませんでした。
この『やせっぽちの死刑執行人』は『ダレン・シャン』とは訳者の方が違うので、どうなんだろう?と読む前は思いましたが、読みだすと、おぉ!ダレンの世界だ!と大喜び。
スリリングな展開にやめ時がわからずに、一気に読み終えてしまいました。
改めて、これが児童書とは凄いなぁ(苦笑)
近いうちに下巻も読もうと思います。


地球の歩き方「シベリア&シベリア鉄道とサハリン」

来月、ロシアのウラジオストクに行こうと真剣に考えていたので、借りてみました。
結局ウラジオストク行きは来年になってしまいそうですが、これは相当楽しめました。
極東ロシアというと、日本から近いウラジオストクにハバロフスク、やや遠いイルクーツクくらいしかイメージが沸きませんでしたが、この本によってクラスノヤルスクとノヴォシビルスクという都市を知ることが出来ました。
ノヴォシビルスクは大きなロシアのちょうど真ん中あたりで、地下鉄も走る大都市のようです。
去年辺りからロシアに行きたい気持ちが強くなってきて、いろいろ調べているのですが、モスクワやサンクトペテルブルクなどの大都市の情報ばかりで、極東ロシアの情報が少なすぎるのが悩みです。
この歩き方も、もっとトラムの路線図とかバスの情報までしっかり網羅してもらえるとありがたいなぁと思います。

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9月はこの5冊を借りました。

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