Billy Joel / ONE NIGHT ONLY IN JAPAN @東京ドーム

2024年01月24日(水)

ビリー・ジョエル、一夜限りの来日公演。
観に行って参りました!

大好きなビリー・ジョエル。
出会いは、今から15年前。

私が高校3年の、冬休みのことでした。

高校3年の春にクイーンに出会って、洋楽の素晴らしさに気が付いた私。
もっといろんな洋楽を知りたいと、音楽雑誌を読み漁っていた時期でした。

『大人のロック』という音楽雑誌で、ビリー・ジョエルが特集されていたのです。
日本で大人気と知り、アルバムジャケットがお洒落なことにも惹かれ、すぐにベスト盤を買いに行ったのです。

「Piano Man」、「Honesty」、「Uptown Girl」と、聴いたことがある曲が3曲もありました!
ただ、それ以外の曲も全て最高だったのです。

特に「The Stranger」ですね。
哀愁漂うピアノイントロ、そして口笛からの、一気に盛り上がる感じ。
一発で大好きな曲になりました。

翌年、都内の短大に進学して、学校帰りに中古CDショップを巡るのが楽しみになった私。
そこで、ビリー・ジョエルのオリジナルアルバムを集め始めます。

その頃に買った、紙ジャケットのアルバムは、今でも大切な宝物なのです。
どのアルバムも素晴らしいものでしたが、『Turnstiles』の「New York State Of Mind (ニューヨークの想い)」にはドハマりしたなぁ。

そんな感じで、ビリー・ジョエルが大好きになり、いつか来日してくれたら絶対観に行こう、そう考えていました。
ただ、それから今日まで15年かかりました。

このまま来日公演が無いなら、ニューヨークに行って観るしかない、とまで考えたこともありました。
私もその15年の間に、いろいろありました。

このブログを立ち上げたこともそうですし・・・
直近では、このブログを立ち上げるキッカケをくれた、大切な友人を亡くしました。
訃報に触れたのは、ライブ15日前のことでした。

実を言うと、クイーン+アダムの東京ドーム公演と共に、ビリー・ジョエルの東京ドーム公演でも、その友人とはお会いする約束をしていたのです。

突然の知らせに、私は言葉が出ませんでした。
そして、しばらくは無気力な状態に。

でも、ライブが近づくにつれ、このままではいけないと。
「友人の分まで楽しむ」とは言えないですが、「友人と一緒に楽しむ」。
それなら出来るんじゃないか、そう思い始めました。

ライブの1週間前に、そう思えるようになったのです。

そうして迎えたライブ当日。

池袋で夕食を取ってから、丸ノ内線で後楽園へ。
到着が遅かったので、グッズは全て完売状態でした。

さすが16年ぶり、そして一夜限りの来日公演ということもあり、ファンの皆さんの熱気をこの時点で感じ取ることに。

今回のライブは、スマホのカメラでの撮影は許可されているので、少しだけ撮らせて頂きました。
私は3塁側1階で、こんな感じの席でした。

運良く、速い段階でチケットを確保出来たので、とても観やすい席でした!

席に着いたのが、18時45分。
19時を少し回ったところで、場内暗転。
遂に待ち焦がれた、ビリーのライブのスタート!

セットリストです。
************************
My Life
Movin’Out
The Entertainer
Honesty
Zanziber
Start Me Up
An Innocent Man
The Lion Sleeps Tonight
The Longest Time
Don’t Ask Me Why
Vienna (ウィーン)
Keeping The Faith
Alentown
New York State Of Mind (ニューヨークの想い)
The Stranger
Say Goodbye To Hollywood (さよならハリウッド)
Sometimes A Fantasy (真夜中のラブコール)
Only The Good Die Young (若死にするのは善人だけ)
The River of Dreams
Nessun Dorma (誰も寝てはならぬ)
Scenes From An Italian Restaurant (イタリアンレストランにて)
Piano Man
~~~~~~~~~~~~~~
We Didn’t Start The Fire (ハートにファイア)
Uptown Girl
It’s Still Rock And Roll To Me (ロックンロールが最高さ)
Big Shot
You May Be Right (ガラスのニューヨーク)
************************

気が付くといつの間にか、ステージにビリーが居ました!
ベートーベンの「第九」からの「My Life」
テンションが一気に高まります!

自分の人生の幸せは自分で決める、そんな想いで聴きました。

「ミナサン、コンバンハ。オヒサシブリデス。」
と日本語で話してくれたビリー。

歩き方を見ると、お年を召されたという印象は拭えませんが、声はしっかり出ていてビックリ!
予習で16年前の来日公演の映像を何回も観ましたが、そのときよりも声が出ていて、本当に奇跡のようでした。

4曲目に日本人に大人気の「Honesty」が来ました。
この曲はアメリカ公演のセットリストにはほとんど入らないので、日本のファンにビリーがプレゼントしてくれたのですね!

続く5曲目は、「さくら さくら」からの「Zanziber」
日本を意識してくれたビリーのピアノも嬉しかったし、この「Zanziber」が収録された『52nd Street』は、先日亡くなった友人が初めて自分のお小遣いで買ったというアルバム。
そんな友人を想いながら聴きました。

続いて、ビリーが「俺はミック・ジャガーじゃないぜ」と言うと、まさかの「Start Me Up」を結構な尺を使って演奏!
ストーンズの大好きな曲を、大好きなビリーが歌ってくれるなんて。
ビリー、カッコ良かったよ!

「An Innocent Man」は指パッチンが何とも印象的。
凄く洗練された音楽を聴いているなぁという、気持ちにさせてもらいました。

「The Longest Time」のハモリも最高だったなぁ。

そして来ました!
私がビリーの曲で、5本の指に入るほど大好きな「Vienna」です。
普通に読むと「ビアナ」なのですが、日本では「ウィーン」と呼ばれています。

この曲を聴くと、特に黄昏ますよね。
大好きなアコーディアンの部分は、差し替えられていましたが、幸せな気分にさせて頂きました。

「Alentown」では、アメリカ合衆国の光と影を見たような気がします。
懸命に働く人々を想いながら、聴き入りました。

続いて、私が1番好きなビリーの曲。
「New York State Of Mind」が来ました!!
何度この曲をカフェで聴いて、幸せをもらったことか。
何度この曲を聴いて、ニューヨークに行きたいと思ったことか。

大都会・東京が、完全にニューヨークになった瞬間があったような気がします。
ビリーのピアノと、サックスの絶妙な響きを堪能しました。
あぁ、幸せだった!

そう思ったのも束の間。
あのピアノイントロが流れ始めました。
そう、「The Stranger」です!

前述のように、私がビリーファンになったきっかけの曲。
この曲も、なかなかセットリストには入らない曲、演奏してくれて本当に嬉しかったです!
やっぱり、あの哀愁漂う口笛は、堪りませんね。
その後は、もうノリノリで聴きましたよ!

続く「Say Goodbye To Hollywood」も、かなりのレア曲らしいですね。
勿論、私も大好きな曲。
サックスが素晴らしかったなぁ。

「Scenes From An Italian Restaurant」も、大好きな曲。
アメリカとイタリア、そして日本が良い意味で絡み合う、何とも贅沢な時間。
やや長めの曲ですが、この曲は構成が素晴らしくて、いつもあっという間に感じてしまうんですよね。
ラストの展開には、大いに感動したなぁ。

そうして本編ラストは、ビリーの代名詞「Piano Man」

Sing us a song you’re the piano man
Sing us a song tonight
Well we’re all in the mood for a melody
And you’ve got us feeling alright

会場のみんなで合唱しました。
あまりに美しい光景で、涙がホロリ。

あぁ、この場に居れて良かった。

感動のうちに本編は終了して、アンコールに突入。

「Uptown Girl」は、この日1番の盛り上がりだったかな。
アンコールになって、皆さん立ち上がり始めました!

その後、「It’s Still Rock And Roll To Me 」「Big Shot」「You May Be Right」は私も立ち上げって、ノリノリで聴きました!

「You May Be Right」ではツェッペリンの「Rock And Roll」の一節も演奏され、最高でした!

アンコールは全てノリノリで聴けるナンバー、本当にあっという間でしたね!
本当に、夢のような時間でした。

翌日は仕事が控えているので、新幹線で急いで帰路に。
その道中も、ずっと「Piano Man」の大合唱が胸の中で響き渡っていて、幸せな帰り道でした。

そして翌日も、睡眠不足のはずなのに、脳内には昨日の光景が浮かんでいて、ずっとビリーの曲を口ずさんでおりました。

16年ぶり、一夜限りの来日公演。
そんな貴重なステージを生で見ることが出来て、本当に幸せでした。

偉大なピアノマンのステージ。
それはまるで私が、マディソン・スクエア・ガーデンにいるような錯覚さえ覚える程。
先程も触れましたが、大都会・東京とニューヨーク(ときどきイタリアも)が交錯した、素敵な夜でした。

きっと天国の友人も、楽しんでくれたと思います。
ビリー、本当にありがとう!!

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