今月の本 2017年10月

10月に借りた本です。

コンビニ人間

話題の芥川賞受賞作。
タイトルからそそられ、ずっと読んでみたいと思っていて、3か月前に予約して、ようやく順番が回って来ました。
分量がちょうど良く、一気に読んでしまいました。
18年間コンビニでアルバイトとして働く主人公。この主人公の感覚が周りとどこかズレていて、うまく溶け込めない様子に共感しました。
” 正常な世界はとても強引だから、異物は静かに削除される。まっとうでない人間は処理されていく。”
この文がグサッと刺さりました。
ただ、普通か普通でないかの2択の世界は悲しいなとも思いました。
今の正常とは思えないこの世界で、いったい誰が正常なのだろうと、深く考えさせられましたし、実体験をもとに書かれた本ということで、これは作者からのメッセージなのかもしれませんね。


ヴァン・ショーをあなたに

「スーツケースの半分は」の作者である、近藤さんの作品ということで借りてみました。
これもまた表紙がお洒落で、読む前からワクワクさせられます。
どうやら近藤さんの専門はミステリーのようで、「スーツケースの半分は」は例外的に普通のお話だったようです。
ただこのお話もミステリーながら、どこか心がホッコリする展開もあり、やっぱり素敵な物語を書かれる方なんだなぁ。
小さなフレンチレストランを舞台に繰り広げられるミステリーということで、美味しそうなフランス料理の名前が次々に登場します!フレンチが食べたくなるお話しです!


読売vs朝日 21世紀・社説対決

歴史認識、国旗・国歌について、靖国参拝、憲法など、読売と朝日の社説を比較した本です。
朝日新聞などなかなか読む気にならないので、こうして並べてくれると助かります。
やはり朝日新聞は、日本の国益を著しく損ねた新聞社であるなぁと改めて感じます。
ただこの本が出た頃とは時代が変わり、今はネットが普及して、情報が分け隔てなく得られる時代となりました。
例えばヤフーニュースなどでも、興味のある話題について、各新聞社がそれぞれどう報じているかを確認することも出来ます。
1社だけの新聞を購読していると、どうしてもその新聞社の影響を大きく受けますし、やはりこうして比較することは大事だと感じます。


日本人はなぜ世界が読めないのか

フランスと日本を行き来する作者が、ヨーロッパから日本を眺めて、日本人が世界を読めない理由を考察しています。
なかなか読みごたえがあって、共感する部分も多くて面白かったです。
私も海外に行くようになって、日本のあれ?と思う部分もたくさん発見して来ましたが、この方もそういった部分を指摘しつつ、良い部分もたくさん指摘されているのは良かったです。


ことりっぷ -新潟・佐渡

先日、新潟へコンサート旅行へ行きました。
新潟へは何度も行っているし、ガイドブックは買うほどではないかと思ったので、図書館でちょうど良く発見し借りました。
でも新潟市内をしっかり観光するのは今回が初めてだったので、この本はだいぶ役に立ちました。

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10月はこの5冊を借りました。

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