小橋建太 名勝負ベスト10 5位→1位

5位 2005・7・18 東京ドーム
    小橋建太 VS 佐々木健介

ノア2度目のドーム大会で実現した夢の豪腕対決。
鍛えられた肉体から放たれる凄まじいチョップ合戦、これはこの2人にしか出来ません。
ノンタイトルマッチでしたが、この年のベストバウトも獲得。
この次の試合には三沢VS川田という、これまた物凄いカードが控えていたのですが、解説の高山をしても「もうこの試合で満足だよ」と言わしめたほど。
このタイミングで見れて良かった名勝負でした。

4位 1993・12・3 日本武道館
    世界最強タッグ公式戦
    三沢光晴 VS 田上明
    小橋健太    川田利明

四天王プロレスの幕開けを象徴するような試合です。
勢いに乗る田上・川田の聖鬼軍の猛攻に耐えての勝利。
解説にもありますが、故郷を出てようやく手にした最強タッグ優勝という称号。
務めていた会社を辞め、何の下地も無いまま全日本でプロレスデビュー。ここにたどり着くまでは途轍もない努力があったのだろうと思い、この結果に感動します。

3位 2005・1・8 日本武道館
    GHCヘビー級選手権試合
    (王者) 小橋建太 VS (挑戦者) 鈴木みのる

この試合は観に行きましたが、かなり印象に残っています。
猪木の弟子・鈴木みのると、馬場の弟子・小橋建太。
いわば対極にいるレスラー同士が、ベルトを賭けて戦ったわけです。
私は鈴木みのるが大嫌いでしたから、応援にもいつも以上に熱が入ったのを覚えています。
序盤に小橋が見せた馬場さん的な構えから、ヘッドロックなどグラウンドの展開と、明らかにいつもとは違う攻め方をしています。
今こうやって冷静に見ると、鈴木みのるも良い動きをしているんです。
デビュー以来、戦うところは違えど、小橋のことをずっと意識してきたという鈴木みのる。
2人のキャリアが交錯した、見所の多い試合でした。

2位 2000・12・23 有明コロシアム
    小橋建太 VS 秋山準

ノア旗揚げ元年を締めくくったビックマッチ。
ドームでのシングルも壮大で良いですが、こちらの方が2人の魂を感じることが出来るので好きです。
旗揚げ戦からノアのトップに躍り出て勢いに乗る秋山、
まだまだオレだって負けてられないと意地を見せる小橋、
そんな2人の繰り広げる戦いに釘付けです。
場外でのエクスプロイダー、リストクラッチもキックアウトし、最後は最上級の決め技であるバーニングハンマー!
物凄い角度で唖然。この技を出す相手が限られてくるのは当然です。

1位 2003・3・1 日本武道館
    GHCヘビー級選手権試合
    (王者) 三沢光晴 VS (挑戦者) 小橋建太

やはり1位はこの試合でしょう。
もうプロレス界を代表するブランドカード。
当時はK-1やPRIDEといった一時のムーブメントが格闘技界に旋風を巻き起こしていた頃です。
そういった格闘技には無い、プロレスの魅力が詰まった素晴らしい試合だと思います。
小橋は膝や肘の怪我から復帰してようやく手にしたGHCのベルト。ここから絶対王者の時代が始まったわけです。
それにしても、花道から場外へのタイガースープレックス、リアルタイムで観ていて言葉も出ないくらい衝撃を受けました。三沢も相手が小橋でなければ出さない技ですし、投げる三沢にも相当なリスクが伴います。
これが90年代前半から始まった四天王プロレスの最終形態であり、功罪でもあるのかなと思います。
そんな大技を食らってもリングに上がり、エメラルド・フロウジョンもキックアウトし、相手の技を受けきって勝つ。
これがほかの格闘技にはない、プロレスの醍醐味でしょう。この試合を観て、プロレスラーの凄さを思い知った人は多いはず。

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以上、小橋建太特集でした。
菊地と組んで、カンナム・エキスプレスからアジアタッグを獲った試合や、ハンセンからラリアットで勝利した試合など、本当はもっと全日時代にも好きな試合がたくさんあるのですが、如何せん動画が無いものでノアでの試合が多くなりました。

さて、もう明日が引退試合となりました。
寂しくて観たいようで観たくないといった気持ちですが、プロレスラー小橋建太を目に焼き付けてきます。

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