今月の本 2017年5月

5月に借りた本です。

沖で待つ

2005年の芥川賞受賞作品です。
CDを選ぶときはジャケットに惹かれてってこともあるけど、本の場合は表紙に惹かれて選ぶことはあまりないんですよね。
そんな中で、私の地元の図書館は芥川賞受賞作品コーナーがあるので、ここから借りれば間違いは無いかなということで、何を借りようか迷ったときは、ここから優先的に見てしまいます。
表題作の「沖で待つ」と「勤労感謝の日」という2作から構成される作品で、両者は作風も文脈も全然違っていて、本当に同じ人が書いたの?という驚きがありました。
「勤労感謝の日」も面白かったけど、何とも言えない余韻が味わえたのは「沖で待つ」でした。
同期入社の太っちゃんが亡くなった回想シーンから始まり、そこから遡って物語が進んでいくわけですが、それが何とも切なくて、胸が締め付けらる想いになりました。


天才

反田中の急先鋒だった石原さんが、「政治に携わった者の責任」として、田中角栄を「俺」という一人称にし、自らの生い立ちを綴った自伝的小説です。
ずっと借りたかった本なのですが、大ベストセラーということもあり、いつ見ても貸し出し中。
このままではずっと借りられないと思い、初めて予約をして借りました。
田中角栄というと、私くらいの世代ではロッキード事件の印象が強いくらいで、それ以外のことはあまり知られていないかもしれません。
でも今振り返ってみると、彼は大きな功績を残しているんですね。
日本列島全体を新幹線や高速道路で結び、都心と地方との経済格差を解消するという『日本列島改造論』は本当に立派なものだと思うし、この構想があったから、今我々はこうして日本のどこにいても、同じようなサービスが得られるのだと感謝しなくてはならない、と強く思いました。


広電が走る街 今昔

路面電車が大好きなので、日本一の路線網を持つ広電にはずっと乗ってみたいと思っているのですが、まだ乗ったことが無いんです。
昔と今の路線図の比較や、車両紹介、さらには原爆が落とされて数日後には走り出す広電の姿が・・・。
広電はまさに広島のシンボルなんだと実感させられました。

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今月はこの3冊を借りました。

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