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Superfly6枚目のオリジナルアルバム『0』
発売日に購入しましたが、感想が遅くなってしまいました。

前作『WHITE』から約4年半ぶりとなるアルバムです。
首を長くして待っていた待望のアルバムなので、幸せを噛みしめるように聴いています。

「Ambitious」
ドラマ『わたし、定時で帰ります。』の主題歌としてもヒットした曲。
昨年のツアーのオープニングを飾った曲でもあり、「Beautiful」を彷彿とさせる美しいメロディが印象的で、前向きな歌詞に背中を押されます。

「フレア」
朝ドラ『スカーレット』の主題歌として半年間、毎日聴いていた大好きな曲です。
「Ambitious」からの流れも良いですねぇ。
喜美子が歩む、波乱万丈の人生を思い浮かべながら聴きます。
イントロが始まった瞬間に、歩き出したくなるような、一歩踏み出したくなるような気持ちにさせてくれます。

「Gemstone」
1、2曲目からガラッと雰囲気が変わり、いかにもSuperflyらしいロックナンバーに突入です。
”ゼロな私で勝負したい” という歌詞からも、このアルバムのコンセプトが伝わって来ます。
アルバムトータルで聴いたときに、この曲がこの位置に入っている意味は大きいと感じました。

「覚醒」
”今宵~”の歌い出しに唸らされるこの曲。
『Ambitious』のカップリングで、映画『プロキア』の主題歌にもなりました。
呪文のような難解な歌詞も、独特な世界観があります。
映像はライブ音源ですが、CD音源よりボーカルが円熟味を増していて、またまた唸らされました。

「ハッピーデイ」
CMでもお馴染みの曲。
ゴルぺル調の重厚なコーラスとゴージャスなサウンド、これは1st・2ndの頃のSuperflyを思い起こさせます。

「Fall」
『Bloom』のカップリング曲。
華麗なピアノで始まり、お洒落なサックスで胸踊らされ、サビでの凄まじい爆発力に圧倒されました。
攻めの歌詞に似合うような、シャウトも凄まじいです。

「Lilyの祈り」
去年のツアーで初披露された新曲で、スローなアコースティックロック。
初めは聴き流すだけの曲でしたが、繰り返し聴くうちに、日常のふとした瞬間に口ずさんでしまうほど好きになって来ました。
静かながらもドラマチックな曲展開、泣きのギターソロがとても良いです。
しっとりと聴かせる歌唱力も素晴らしく、ボーカリストとしての懐の深さが全曲とのギャップでも浮き彫りとなります。

「氷に閉じこめて」
『Ambitious』のカップリング2曲目で、こちらも同じく映画『プロキア』のエンディング主題歌。
去年のツアー前の予習で何度も聴いて来た曲ですが、これも聴けば聴くほど身体に沁みわたって来る良さを感じます。
映画のエンディングにこの曲が聴けたら感動ですよね。

「Bloom」
2018年6月発売のシングル曲。
2016年初めのツアー後から活動休止していたSuperflyは、この曲で復活を遂げました。
作詞 いしわたり淳治さん、作曲 蔦谷好位置さんと、このアルバムでは唯一志帆ちゃん以外が担当して作られた曲でもあります。
3曲目の「Gemstone」以降、良い意味で重たい雰囲気が続く中、この曲で一気に明るい雰囲気が花開いたときの感動は凄いものでした!
美しく優しいメロディに、志帆ちゃんの伸びやかなボーカルが絶妙に絡み合う名曲です。

「サンデイ」
『キレートレモン』のCMソングで、テレビから流れてくるたびに、良い曲だなぁと癒されていました。
今回のアルバムでは数少ない新曲なので、1番聴くのを楽しみにしていた曲です。
それが「Bloom」からの絶妙な流れで、本当に幸せな気持ちで聴くことが出来ました。
1日の始まりに聴いて「今日も頑張るぞ!」と気分を高めるのも良いですし、1日の終わりに聴いても、「お疲れ様」というメッセージを曲からもらえます。
”生きるっていいものだ”
こんな時代だからこそ、こういった曲に力を貰って前を向きたいものですね。

「Gifts」

アルバムを締めくくるのは、大好きなこの曲。
一昨年の紅白で披露されたこの曲、当時テレビの前で涙しました。
” 聴きたい歌や 声があるから、泣いた本や 映画があるから、あなたが生きていく意味はある”
“あなたがあなたでありますように”
「サンデイ」とはまた違った形で、生きていれば良いこともあるんだよ、というメッセージを私は受け取りました。
この大好きな曲でアルバムは幕を閉じます。

4年半ぶりのオリジナルアルバム、本当に素晴らしい作品でした!
発表済みの曲は多いですが、曲順もよく練られていて、特に後半の畳みかけが圧巻でした。
全11曲・48分というボリュームもちょうど良く、聴き心地の良い曲ばかりなので、繰り返し、繰り返し聴きたくなります。

1曲目の「Ambitious」と最後の「Gifts」共に、歌詞に”月”が出て来る辺りにも統一感があって良いなぁと思います。

今世界中で大変なことになっていて、私もニュースを観ては憂鬱な気持ちでいましたが、音楽をアルバムで通して聴くときだけはテレビも消して、スマホも置いて、音楽に集中するように心がけています。
そうした状態でこういった素晴らしい作品を耳にすると、本当に心が穏やかになることにようやく気づけました。

素晴らしい作品に出会えたことに感謝です。
やさしい気持ちで、この時期を乗り越えられますように。

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